アトリエピースオブマインドでは

人生80年がもはや当たり前の時代になりました。

現役後の人生が20年ほどあるのであればいかに健康で楽しく過ごしていくかがだれにとっても大きな課題ですね。お医者様にかからずに健康保険を使うことなく安泰に過ごすことは日本国民にはもはや義務といっても過言ではないかもしれません。

 

私の祖母は生涯静岡の片田舎でみかん農家の嫁として働いていましたが、彼女の人生を住んだこともなかった東京の病院の大部屋で終えました。何とも悲しい最後でした。かといってあの時の母に自宅で看取るべきだったというには過酷すぎます。私は死ぬまで元気でいようと最初に思った瞬間だったかもしれません。

 

私の義母は人生の最後の10年間ほどを認知症を患って介護施設で過ごしました。やはり住み慣れた場所から離れて、しばらくするとまず料理の仕方を忘れてしまい、自分でトイレに行くことすらできなくなってしまいました。そうなってしまった原因は色々あるとは思われますが、受け身の生き方しか無かったこの世代の女性の限界だったのかと。たとえ受け身の行き方を選択せざるおえなかったとしても心の平安を守る術を身につけていれば良かったのかと、何かにつけて考えさせられてしまいます。

 

命が尽きる瞬間まで体も心も元気でいるのは、現代では難しいことなのでしょうか。そうは思いたくありませんし、またそうしようと思うことで元気でいられるのではないかとも夢想します。思うだけでなく自分のできる範囲で楽しんで健康寿命を延ばしていければこんなに嬉しいことはありません。